【絶対外せない成形機選定の2大要素】

射出成形を行う際に成形機の選定という課題がある。

 

適切な機械を選択しなければ成形することが出来ない。

 

 

では何に気を付ければ良いか。

 

成形機は大きく分けて①「射出ユニット」②「型締めユニット」の2点で構成されている。

その2つが仕様を満たす必要がある。

 

①「射出ユニット」

射出ユニットでは主に射出可能な樹脂の量の確認が必要となる。

例えば最大で200g射出することが出来る機械で、250gの製品は当然作れない。

200gの製品も基本的には不可能と思った方が良い。(安定的な製品を作ることは不可能となる。)

逆に10gの製品も作ることも適切ではない。

10gしかないとシリンダー内の滞留が20ショット分も発生してしまうので、

シリンダー内で材料が焼けてしまう恐れがある。

ベストなのは最大射出容量の1/3~2/3程度だ。

 

②「型締めユニット」

型締めユニットでは主に金型取付可能なサイズの確認と、成形品の投影面積から型締め力が十分かを計算する必要がある。

金型取付については、タイバー間隔やダイプレート寸法、また型開きストロークなどが

成形しようとしている金型に準じているかの確認が必要である。

 

当然タイバーに当たってしまうような大きな金型は成形出来ない。

逆に小さすぎる金型も取り付けることは出来ない。

仮に取り付いたとしても、機械の仕様以下の型サイズの場合は断念したほうが良い。

なぜかと言えば型締め力は何十トン、何百トンをいう力で締めている。

そのため仕様より小さい金型では、その型締め力に耐えることが出来ず、

本来よりも早い段階で型が破損してしまう。
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そして次に型締め力が十分かの確認と行う。

先ほど型締め力が強すぎれば金型の破損を招くということを説明したが、

型締め力が弱い場合はどうだろうか、

型締め力が弱いと射出圧力でPLが開いてしまい、バリとなる。

その際に金型のコマの隙間に流れてしまったり、厄介な現象に陥ってしまう。

何十トン、何百トンという力で型を締めていても、射出された樹脂の圧力によって空いてしまうことがあり、この状態は完全に型締め力不足となる。

必要型締め力の計算方法は下記の通りである。

 

2プレートの場合

Fcr=(Pm×Ac)+(2Pm×Ar)/10

 

3プレートの場合

Fc=PM×Ac/10 もしくは Fr=2Pm×Ar/10

※FcかFrの大きい方で設定

 

Fcr:2プレート金型の場合の必要型締め力(KN)

Ac:キャビティ部の総投影面積(㎠)

Ar:ランナ部の総投影面積(㎠)

Pm:キャビティ内平均樹脂圧力(MPa)

Fc:3プレート金型の場合のキャビティ部パーティングに必要な型締め力(KN)

Fr:3プレート金型の場合のキャビティ部パーティングに必要な型締め力(KN)

 

※Pmの例

PA/AS 24.5~39.2MPa
PA/PP/PE/ABS 29.4~49.0MPa
POM/PMMA 34.3~58.8MPa
PC 39.2~78.4MPa

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