射出成形技能士1級実技合格に必要な28のこと その⑭

⑭材料配分

持ち込む樹脂の配分は重要なファクターの一つです。
これを見誤ると合格は限りなく難しくなります。

ではどのように考えて材料配分を決めるべきでしょうか。

持参材料は1級はPSとPCを合わせて11㎏です。
製品重量は約50gでPSで40個、PCで40個の計80個成形しますので、
提出用の製品で80個×50g=4㎏となります。
残りの7㎏でパージと条件出しを行うわけです。
もちろんこの7㎏の中には成形時の不良率も考慮しなければなりません。

材料の使用配分を考えるには、全ての工程をイメージする必要があります。
大まかには下記の7項目になります。
①PE→PSへのパージ
②PSでの条件出し
③成形
④不良率
⑤PS→PCへのパージ
⑥PCでの条件出し
⑦成形
⑧不良率

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では①~④までの工程を考えながらPS樹脂の必要量を考えていきましょう。
①のPE→PSのパージですが、これが一番の難関です。
詳細は【射出成形技能士1級実技合格に必要な28のこと その⑯】で解説しますが、
2.5~3㎏程度必要になるかと思われます。(私は3㎏パージで使用しました。)

②の条件出しですが、皆さんは何ショットほどで良い製品を出す予定でしょうか?
10ショット?20ショット?30ショット?
1ショット約50gですので、10ショットすれば500gを消費するわけです。
もし条件出しに30ショットもしたら1.5㎏です。
すると①3㎏②1.5㎏③2㎏で既に6.5㎏も消費することになります。
考え方としては10ショット以下(0.5kg)を目標に条件出しを行ってください。

④の不良率ですが、大まかに10個(0.5㎏)見ておきましょう。

これでPS樹脂の必要量が大まかに分かってきましたね。
①2.5~3㎏②0.5㎏③2㎏④0.5㎏=5.5~6㎏となります。

次に⑤~⑧までの工程を考えながらPS樹脂の必要量を考えていきましょう。
⑤のPS→PCのパージですが、このパージはPE→PSのパージと比較すると簡単です。
1~1.5㎏程みておけば大丈夫なはずです。

⑥の条件出しですがPS樹脂と同様に10ショット以下(0.5kg)を目標に条件出しを行ってください。
といいたいところですが、PS樹脂よりもPC樹脂の方が条件出しが難しいので実際もう少しかかります。
20ショット以下(1㎏)以下で抑えましょう。

⑦の不良率ですが、これもPS樹脂と同じように大まかに10個(0.5㎏)見ておきましょう。
⑤1~1.5㎏⑥1㎏⑦2㎏⑧0.5㎏ 4.5~5㎏となります。

以上を考慮してPS樹脂6㎏、PC樹脂5㎏が目安となります。
実際に合格されている方のほとんどがこの割合です。
もしPSとPCの割合が違ったとしても500g程度の差場合がほとんどです。
これと大きく異なるような割合にすると、ほぼ合格は無理です。
持参材料の割合選定から既に試験はスタートしています。
十分に検討した上、持参割合を決めてください!

※使用する材料の順番をPS→PCとしましたが、これは決まりではありません。
しかし、逆のパターンで合格したという人は聞いたことがありません。
(逆パターンではパージが非常に困難になるので合格はほぼ無理です。)

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