射出成形機の圧力と速度の関係について

 

射出成形機の圧力と速度の関係について

射出工程には圧力と速度が存在する。

 

この関係を簡潔に説明すると

速度が主体で、その速度を出すために圧力が存在する】

といったような感じである。

また保圧工程にも圧力と速度が存在する。こちらの関係は

圧力が主体で、その圧力を出すために速度が存在する】と逆になる。

 

分かり易く例えると

絵1

 

射出成形も同様で、最初は速度で制御し(これを射出)

そしてある程度詰まってきたら今度は力で(これを保圧)で押し込みます。

 

上記の通り射出工程で重要視すべきは射出速度である。

 

具体的には例えばとある製品の成形条件の速度を25、圧力を50に設定したとしよう。

図1

図2-2

 

指定した速度50で射出した場合の、圧力の実行値が45だとすれば、

圧力の設定を45にしても50のままでも成形品に変化は起きない。

図2-1

 

 

 

 

しかしこれを圧力30にしてしまうと、設定した速度に到達しないため、

きちんと充填されず、ショートなどの不具合が発生してしまう。

図3

では45で十分なところを100まで上げるとどうだろう。

これもまた変化は起きない。

図4-1

しかし、圧力を必要以上に上げるということは、なにかの拍子に流れが悪くなった場合、

高い圧力で射出されてしまうので、バリやオーバーパック、金型破損に大きく影響する。

図4-2

 

ではどのような時に流れ(流動性)が悪くなるだろうか、

流動性を決めるのは、金型温度及びシリンダー温度の2点だ。

分解温度を超えない限りは、型温/シリンダー温度ともに高い方が流動性が増す。

 
スポンサーリンク


例えば計量条件が安定していなくて、計量時間にばらつきが生じてしまっている場合、

サイクルが長くなってしまえば、金型温度は若干下がり流動性を下げる方向になる。

さらにサイクルが長くなることによって、ノズル部の樹脂が固まっててきて、流動性が悪化する。

そうなると射出時に高い圧力が必要となってしまう。

 

では圧力の設定値を45にすればいいと思うかもしれないが、これもまた問題がある。

成形時いくら優れた条件を出しても、環境温度の変化などの微妙な変化は避けることが出来ない。

 

実行圧力を基に設定圧力を決めるわけだが、これをどの程度見るかは人ぞれぞれな部分もあり、

製品形状や使用材料、金型構造を基に、決めていく必要がある。

 

 

SNSでもご購読できます。

スポンサードリンク

コメントを残す

*

CAPTCHA